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日本らしさは商売にならない。

「グローバル」と言う聞いた感じの良い言葉ですが・・・ 私にとっては唯の「出稼ぎ」です。

この「出稼ぎ」が、最近売れないんですよ。

何故売れないか??? 答えは単純、「金額」です。

 

現在、長野県内のこの業界は、殆ど仕事がありません。

何処の会社も設備投資を控えている為、新規の装置が出ません。

その為、それに関連する、電気関係・メカ関係の設計業者、製作業者、部品系の加工業者、処理業者、プログラム業者、殆どの業者が手が空いている状況です。

そこで、各業者が考えることが、「グローバル化」です。

海外の仕事を取ろうと営業かけて来るのですが・・・

ナカナカ上手く行っていない様です。

 

さて、何故でしょうか???

 

答えは単純、「金額」です。(笑)

 

出稼ぎですから!!

相手国から見れば、「何で、高い物を買わなきゃ行けないの?」っつー話です。

 

その国にも、当然、その業種は有ります。

もちろん、その国に同業者が無いと言う事であれば話は違いますが、

同じ仕事を国内で出来ると言う状況であれば、結局は金額勝負になります。

日本人側の言い訳としては、「技術力が・・・」「クオリティが・・・」とか言いますが、

相手国のお客さんに対して、相手国の同業者を批判して仕事は取れますでしょうか?

海外の大きな会社の設備投資には、少なからず国のお金が入っている筈です。

何故、国のお金が入るかと言えば、その国の経済対策の為です。

では、その国の経済対策が含まれたお金で海外のモノを買いますでしょうか?

設備投資の内、内製化用予算(国内)と買い入れ用予算(国外)の割合が決められております。

その国外用の予算に入れてもらう為に、大手装置メーカーは長年、超努力しております。

ウチはちゃっかり台湾国内登記している会社は別会社なので、台湾ローカルメーカーとして営業しております^^;

その場合は、完全に他のローカルメーカーと真正面から勝負する事になるのですが・・・

いずれにせよ、先に海外進出した企業は、それなりの苦労をして何とかやっていると言う状況です。

 

最近は、安易に海外進出を考えすぎている業者が多い!!

ほぼ、全員の頭の中に、「日本上位」の考えが染み付いている様に感じられるのですが・・・

何処からその考えが出るのでしょうか???

日本に仕事が無くて、海外に出稼ぎに出るんですから、相手国に対して低姿勢で出るべきでしょう。

そんな態度で営業に回るから、最近、日本企業のイメージが低下しています。

ウチが、日系企業としてではなく、ローカル企業として営業を行った理由が、

 ○日本企業は金額が高い

 ○日本企業は融通が利かない

 ○日本企業は対応が遅い

 ○日本企業は、仕様変更や、追加、改造が有ると、その都度見積もりが出てくる

こういったイメージがユーザーに強く根付いてしまったからです。

もちろん、先に進出していた企業が根付かせたイメージって事もあるのですが、

この状況を理解した上で営業活動しなければいけません。

 

当然、相手国にも悪いイメージはあります。

 ○検収条件が曖昧

 ○いつまでも検収を上げない

 ○支払いの信頼性

 ○追加仕様が多い

コレは、相手の性格といった面もありますので、

良く理解していれば、毎回こう言ったトラブルになる訳では有りません。

逆に言えば、日本企業的にこれが嫌なら海外で仕事しなければ良いだけです。

我々の立場は出稼ぎですから、それらが理解できなければ仕事をしなければ良いだけです。

相手にしてみれば、全然関係の無い事です(笑)

 

何故突然、この様なBlog を書いたかと言うと・・・

ここ数日で、こういった事が有りまして・・・

まぁ振り回されたと言う事なんですが・・・

 

いずれにせよ、私も地元企業と海外の仲介役に成る事を望んでいます。

その為に地盤を作ってきたわけですから。

でも、ソレに対する日本企業の意識が低すぎてコレではローカル企業に勝てません。

「技術力」とか、「信頼性」、「クオリティ」は、有って当たり前。 無ければ駄目なもの。

そのレベルまで我々(日本企業)の意識を上げるべきです。

そもそもソレらを売りにしない事。

ユーザーの前で、そういったトンチキな事を言って営業をするのではなく、ローカル企業と金額で勝負をする!!

その上で、さらっと高いパフォーマンスを発揮すれば商売が続いて行くのではないかと思います。

コレは、何処の国でも当たり前の事で、日本固有の考え方ではないですよね。

 

来週また台湾に帰りますが、不在の間に現地のウチの社員には大変な思いをさせました。

戻ったら一生懸命フォローしないと^^;

コメント

単純な話、アルコールが足りないのでは?

足りにゃい・・・
やっぱり、アルコールパワーで乗り切るしかないかぁ~
でも、それだから長野県企業的な???

日本人にはカルシウムも足りない!

ここまで考えて動いてる人って少ないよねぇ・・・。
確かに言われてみれば・・・なんだけど。

同じ事を、他の海外の国がやってると、気が付くよね。
例えば、韓国とか・・・
微妙な発言になるのであまり書けませんが。
でも今後は、そういった国々をライバルとして真剣に勝負していかないと、
日本は益々おいていかれちゃうね・・・
もう、日本はトップではないと言う認識を持つ事です。
悲しいケド・・・

価格vs価格なのかクオリティ・信頼・技術vsクオリティ・信頼・技術なのか。フィールドの問題ですね。価格で勝負していながら、アジア諸国と同じ金額では仕事はできない、といっていることが零細企業の経営者の持つ思考のズレなんですよ。価格で勝負しているということは、技術が無いと認識するべきで価格で勝負する以上アジア諸国、いえ世界と勝負していることに気づくべきです。技術なりクオリティなり、特化している部分があるなら、とっくに上で勝負できているわけですから。まずは、己を知ることが大切です。ただ、己を知り価格で勝負すると決めたところで、現在のような極端な円高、為替の状況を考えると大幅なコスト削減が望まれますので、いずれにしてもやはり厳しいですよね。円/USD100円のころと現在の円/USD86円比較すると15%もの大幅な削減を必要とするわけです。例えば利益が20%とれていた企業で、今日現在円/USD86円と考えるとわずか5%しか残らなくなってしまいます。利幅を下げ勝負した場合その4倍もの売り上げがなくては従来の利益に追いつかないわけですから、意識だけでなく別のもっと大きな改革がなくては厳しいでしょう。日本はデフレーションなどといい始めていますが、世界的にみればスタグフレーションでると考えたほうがいいでしょうしね。日本はトップはトップですよ。技術力も優位性を持っていますしね。しかし、大手の一部だけですけどね。中小零細は、横並びであると考えたほうがいいんじゃないでしょうか。^^;価格面で言うなら不利でしょうしね。あ、中小零細にもモチロン優位な企業があるのは当然ですけどね。日本の工業を憂う気持ちは私も同じですが、正直かなり厳しいですよね。現在のような状況下でも潤沢な金銭を国内で持っているところで、海外で雇用しものづくりをしているようなところにとっては、精密でもなんでも輸入企業と同じでかえって儲かるわけですし、お金を持っているところにはかないませんね。^^;いろいろ考えてみても、やはりこうしたものづくりは厳しいことばかりですが、お互いがんばりましょう。^^

貴重なご意見、大変感謝しております。
私、知識が浅い為、広い視野でのご意見頂きまして大変勉強になります。
 
> 日本はトップはトップですよ。技術力も優位性を持っていますしね。しかし、大手の一部だけですけどね。
確かに、大企業で本気で世界最先端の技術を追っている人々はトップです。
それは、もはや日本と言うよりも、その集団がトップだと思います。
今の台湾の仕事(液晶関係設備)でも、必ず日本のメーカーのEQ が入ります。
コレは、他に真似出来ない技術がその会社に有るという事でしょう。
そう言ったEQ 以外は、殆んど韓国やローカルになってます。
もちろん、日本以外の国のEQ もいっぱい有ります。
レーザー系の検査装置は昔からイスラエルが強かったり、
私も大好きな、アメリカ超大手のCVD装置メーカーも有りますね。
また、ヨーロッパの方だと、完全にあっち系のEQ メーカーで固められているようですし・・・
 
まぁともかく、そう言った日本の先鋭メーカーと、
すべての日本の会社が同じではないという事ですね。
特に、ウチ見たいな、中小企業よりももっと小さい企業は、
はっきり言って会社に技術は有りません。
有ったとしても、個人の技術になってしまうし、
その技術者がいなくなれば、会社の技術は無くなってしまうようなモンです・・・
だからと言って、技術向上を全く考えずやってる訳では無いのですが・・・
 
実は、ウチは顧客満足度UP を掲げています。
技術と全く関係が有りませんが、コレは日本が優秀な所だと思っています。
挨拶、礼儀、トラブル対応方法、メールマナー、電話マナー、
台湾はこう言った事に関して進んでいません。
逆に、日本が過剰な面も有りますが、コレを売りにしたいと思っているんです。
お客さんにとって、なんか感じの良い会社。
ミーティングの時に出てくるお茶が美味しいとか^^;
挨拶がきちんとできるとか・・・
日本では基本の部分が海外では重要視されていない事が多いです。
私は、技術を輸出できない代わりに、こう言った事を伝えています。
いずれは、コレが台湾の一般ビジネスマナーになっていくのではないかと思っております。
 
それと、日本ですぐれている事は、継続の文化でしょうか・・・
コレは、世界でトップだと思います。
会社・店舗の規模は問わず、100年以上継続している商店の数は、
ダントツで日本が一番でしょう。
長くやる事は、良い面も悪い面も有りますが、
単純に私も未だ8年しか経営していない為、
100年の商店は素晴らしいとしか言えません。
批判出来る立場ではないというか・・・
とにかく、100年以上継続させるには、常に何かを追い求めて商売を成り立たせていたんでしょうね。
 
さて、まとめてみると・・・
日本が他国よりも優れている点
 ・ 技術
 ・ 礼儀作法
 ・ 継続性
言えないなぁ~
絶対に外国人に言えない・・・
って言うか、言えるようになりたいケド・・・
マダマダ修行が足りな過ぎて^^;
 
いずれにせよ、その国で営業するには、
ローカルのやり方も理解し、さらに外資系(日系)の味を加えて
他社と差をつけないと、日本人としてその会社に居る意味がないですよね。
本当に、唯の出稼ぎになってしまう・・・
そうならないように、努力するしかないですよね。

いえいえ、意見というほど大それたものでもないので恐縮ですが。^^;共感できるものがあったので、書き込みをしてみました。^^;
いずれの国、法人、自然人にしても、個々のスタイルがあるでしょうから、うまく回っているならそれで良いような気がします。他人のやり方が自分に合うかといえば、そうでない場合もありますし、また、時の流れとともに変化していくものでしょうから、その時々でスタイルも変化していくものでしょうから。^^;
自動車販売のSUZUKIのように、為替リスクを下げるために、現在の円高傾向を利用して海外で生産して輸入している企業もありますしね。
しかし、海外へ工場がでていってしまうと、国内の雇用が益々減って出稼ぎにでていかなくては食べていけない時代が本当にくるかもしれませんね。自動車産業にしても弱電関連にしても現在のような円高が続くようですと、2010年度も厳しい結果がでそうですね。先日は利益で例えましたが、実際にトヨタで追いかけてみますと想定為替レートで、円/USD92円円/ユーロ130円ですから、現在のままですと、予想しているよりも、なから2500億程度売上が減少してしまいます。^^;固定費を大幅に削減できればいいですが、2009年3月決算のような赤字になる可能性が高まりますね。これが中小零細にまで響くと考えるととても怖いですね。^^;日本の将来がとても不安です。^^;

私も、日本の将来が心配です。
なので、この様な考えを持つようにしてるのですが・・・
 
例えば・・・
非常に失礼な発言にもなりますが、
日本人は全般的に、アジア各国に対し上位に立っていると言うイメージを持っています。
台湾の方、中国の方、フィリピンの方、その他各国に対し、
「上から目線」で見ていると感じます。
(欧米人との意識の比較をしてみても良いかもしれません)
それは別にあえてどうこう言いません。
問題は、将来の事で、
将来、中国の方が日本人を見た時に、
今、日本人がアジア各国の人々を見ている目線で我々が見られたらどう思うでしょうか?
 
たぶん、素直にむかつくと思うのですが(笑)
そう言う事を、今、我々がしていると自覚が必要だと思います。
 
謙虚な気持ちを持ってアジアで働かないと、
誰も付いて来てくれないし、お客さんも信用してくれません。
もちろん、世界に名前が通っているようなメーカーは全然そんな心配無いと思いますが^^;
 
日本は大好きです。 日本人で本当に良かったと思います。
日本人である便利さも味わってきました。
でも、その反面、中国の方に「だから日本人は嫌なんだよ」って思いっきり言われた事も有ります^^;
そう言えば、昔イギリス人に、一緒にゴルフ行こうって言ったら、
「なんで日本人とゴルフに行かなきゃいけないの?」って言われた事を思い出しました^^;
 
海外の人から見れば、意外と日本人の評価は低いのかもしれませんね。
本当にこのままで日本は大丈夫か、不安です・・・

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